しがないラノベ読みの、徒然なるままに。

徒然なるままに、パソコンに向かって……レビューや思ったことを書くだけの自己満足なブログです。

気ままなラノベ雑談『三角の距離は限りないゼロ』

えーっと。

大変申し訳ございませんでした!!!!!!

ブログ全く更新してないです、本当にすみません。

 

なので今日から頑張ります(小声)

そんな復帰最初&第二回目の雑談作品はこちら……

 

三角の距離は限りないゼロ (電撃文庫)

三角の距離は限りないゼロ (電撃文庫)

 

『 三角の距離は限りないゼロ』

著:岬鷺宮

絵:Hiten

 

~あらすじ~

僕と「彼女たち」の不思議で歪な三角関係。その距離はどこまでも限りなく、ゼロに近づいていく――。

 人前で「偽りの自分」を演じてしまう僕。そんな僕が恋したのは、どんなときも自分を貫く物静かな転校生、水瀬秋玻だった。けれど、彼女の中にはもう一人――優しくてどこか抜けた少女、水瀬春珂がいた。
 一人の中にいる二人……多重人格の「秋玻」と「春珂」。彼女たちの秘密を知るとき、僕らの関係は不思議にねじれて――これは僕と彼女と彼女が紡ぐ、三角関係恋物語
 
 えー今日からしばらくは岬鷺宮先生特集と勝手に銘打って、記事を書いていきたいと思います。
 
この『三角の距離は限りないゼロ』は、『読者と主人公と二人のこれから』の主人公たちと同じ高校に通う、水瀬秋玻・水瀬春珂と矢野四季の物語です。ちなみに『読者と主人公と二人のこれから』は明日(更新出来たら……)紹介します!
 ここからは作品紹介と、ヒジリ的感想を。今回もネタバレ少な目、抽象的自己満足な感想を。 
 
小説の冒頭、池澤夏樹氏の『Still Lives(スティル・ライフ)』の話からスタートします。池澤夏樹氏といえば他にも『マシアス・ギリの失脚』や『静かな大地』など小説・論評・翻訳など多岐にわたり活躍されている方で、声優の池澤春菜氏のお父様でもある方です。
僕が読んだ感想は真っ先に、このスティル・ライフの冒頭がこの小説の本質的なところを示しているんだろうなとおもいました。 
 
自分を偽る事で居場所を作る四季と、1人にして2人の水瀬秋玻と春珂。
四季は罪悪感を覚えながらも偽り、秋玻に対する気持ちを隠し、春珂のためを思って行動する。
秋玻は春珂のためにと自分の気持ちを隠し、春珂は四季の秋玻に対する気持ちを理解し、秋玻が不自由なく学校や日常を過ごせるように頑張っていく。
 
そんな1人と2人がお互いのためを思いすれ違っていく様は、切なく、苦悩が垣間見えるのですが、どこか眩しく輝いているように感じます。
そして物語が進むにつれ、3人の関係も崩れることになるのですが、それをフォローしていくのが千代田百瀬先生でした。
百瀬に背中を押された四季が、もう一度2人に向き合う姿は胸を打たれるますし、何より秋玻が一歩前に進もうと決意する姿は物凄く心を揺さぶられるます。 
 
もうね、甘いんですよ。ものすごく最後のほう甘いんですよ。最初ブラックで飲んでた珈琲が途中煮詰まってすごく苦く、濃くなったのがいつの間にか角砂糖が溶けないくらい入った甘いコーヒに代わって最後なんか某黄色いコーヒー(M〇X……)にさらに練乳ぶち込んだみたいな甘さなんですよ。
もう見悶えるくらい青春してるんですよ、うらやましい。
 
そして、百瀬がものすごくいい先生になってる!(←ここ重要)
あの失恋探偵の時の百瀬はどこへ行ったのだろうというくらい、しっかりされている。
でもそんな姿もいい…… まあ、とりとめもなくいろいろ書いたのですが、言いたいことは一つ。
 
学園ラブコメがお好きな方は是非読んでみてください。
できれば、明日紹介予定の『読者と主人公と二人のこれから』を読んでから読んでもらいたいです。
本当に岬鷺宮先生は青春群像を描かせるとうまいなと改めて思っております。 
 
読みやすさ→★★★★☆
内容→★★★★★
恋愛指数→★★★★★